JR九州が九州新幹線を利用した
貨物輸送を検討しています。

これまで新幹線を利用した貨物輸送は
試験的なイベントで短期間行われたのみで
事業化されたことはありません。

そもそも新幹線で貨物輸送とは
どういうことなのか?

なぜJR貨物でなくてJR九州なのか

気になる点を調べてみました。

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九州新幹線での貨物輸送の計画の詳細

JR九州が計画している、
九州新幹線を利用した貨物輸送は、
既存ダイヤと車両を活用したものです。

現在運行されている博多と鹿児島中央
の間の九州新幹線のうち、
乗車率の低い便を利用して
乗客と貨物を一緒に運びます。

具体的には、現在8両編成と6両編成の
新幹線のうち1両を貨物専用にして
運びます。

貨物を運ぶのは、早朝や深夜の
比較的乗車率の低い列車で、
荷物の取扱は基本的には
博多駅と鹿児島中央駅になるけれど、
需要が見込まれるならば、
熊本駅でも取り扱いたいとのことです。

新幹線を貨物列車が走れない理由

今回の九州新幹線での貨物輸送は、
JR九州が新幹線で荷物を運ぶのであって、
JR貨物が貨物列車を走らせるわけではありません。

もしも新幹線を貨物列車が走ることができれば、
速く荷物を届けることができて便利だと
思うのですが、そう簡単でも無いようです。

そもそも新幹線と貨物列車が走る
在来線とでは線路の幅が違うので、
貨物列車を走らせるためには、
新幹線の線路幅に合った新しい機関車と
貨車を作る必要があります。

それでも東海道新幹線が計画された
昭和30年代には、
東京と大阪を結ぶ貨物新幹線も
計画されていました。

しかしながら、東海道新幹線の
乗客数が最初の予想よりもずっと多くて、
貨物列車を走らせる余裕が
無かったとのことです。

また新幹線の走っていない深夜は、
日中に行うことのできない
線路の整備点検を行う必要があるので、
深夜の時間帯にも走らせることが
できません。

したがって現在のところ、
新幹線にJR貨物の貨物列車を
走らせるような計画は
実現性に乏しいと言えます。

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広がる貨客混載

実は今回の九州新幹線で荷物を運ぶ
というようないわゆる貨客混載は、
JRの在来線やバスなどでは
既に行われてきたことです。

特に輸送密度の低い地方では、
旅客列車に佐川急便の
専用ボックスを搭載して
宅配便の荷物を運ぶようなことが
行われています。

またバスやタクシーを利用した
宅配便の輸送が行われている
地方もあります。

このような貨客混載が
行われるようになる背景としては、
トラックの運転手の不足や
少子高齢化による人口減に伴う
路線の利用客の減少などがあるようです。

また地球温暖化が懸念されている中で、
トラックによる貨物の輸送を
旅客列車やバスの余剰スペースに
切り替えて行くことで、
二酸化炭素(CO2)の削減の
効果も期待できます。

まとめ

九州新幹線を使った貨物輸送は、
新幹線に貨物列車を走らせるわけはなく、
通常の新幹線の余剰のスペースに
貨物を混載するという計画です。

JR九州ではこの計画により、
新たな収入源を確保したいと考えていて、
新幹線による貨物輸送が起動にのれば、
その他の在来線特急を利用した、
主要都市間の貨物輸送も計画されています。

これまでは規制などでできなかった、
貨客混載ですが、
トラック運転手の不足や、
地方の人口減少、
さらにはC02削減と言うような目的から
期待されています。

ちなみに新幹線に貨物列車を走らせるのは
現在、大きな赤字を抱えていて、
列車の本数もそれほど多くはない、
北海道新幹線が札幌まで開業した後であれば
考える余地があるのでは無いかと思います。

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